仕事って

仕事が「お金のため」から「やりがい」に変わった瞬間
私がこの業界に入りたての頃は、正直なところ「お金のために働く」という意識が強かったと思います。
早くに家庭を持っていたこともあり、早く一人前になって、少しでも多くのお給料を家に持って帰りたい。
多趣味だったので、自分のお小遣いも欲しかったですしね(笑)。
とにかく先輩たちの仕事を見て覚えて、早く同じように仕事をこなせるようになりたい。
「一人前になりたい」という気持ちが、とにかく強かったのを覚えています。
そんな私も、少しずつ経験を積み、現場を任せてもらい、自分で現場を切り盛りして、最後まで終わらせられるようになっていきました。
その頃から、少しずつ仕事に対する意識が変わっていったように思います。
「これは自分の仕事だ」
そんなプライドや責任感が芽生えてきたんです。
中には、「自分にしかできない仕事だ」と思って取り組んだ仕事もありました。
そして、そういう気持ちで一つひとつの仕事に向き合ってきたことが、後々のお客様や周りからの「信頼」につながっていったのだと思います。
気がつけば、仕事は「お金を稼ぐためのもの」という感覚から、「もっと良い仕事がしたい」「自分が納得できる仕事をしたい」というものに変わっていました。
もう仕事というより、趣味に近い感覚だったのかもしれません(笑)。
そこから見積もりを覚え、経理にも携わるようになり、少しずつ会社経営についても学ぶようになりました。
もちろん、何もかもが思い通りにいったわけではありません。
むしろ、思い通りにならないことの方が多かったと思います。
でも、振り返ってみると、そんな時ほど学ぶことが多かった。
苦労した仕事や、うまくいかなかった経験ほど、終わった後には大きな達成感がありました。
今、改めて思うのは、仕事というのは人生の中で、とても多くの時間を費やすものだということ。
だからこそ、ただ生活のために働くのではなく、そこに「楽しさ」や「やりがい」を感じられることが大切なんじゃないかと思います。
私自身、若い頃は「早く一人前になって稼ぎたい」という気持ちから始まったこの仕事でした。
でも長く続けてきた今では、この仕事を通じて人とつながり、技術を身につけ、自分自身も成長できたことを本当に良かったと思っています。
これからの若い世代にも、ただ「電気工事を仕事にする」のではなく、
「この仕事、面白いな」
「もっと上手くなりたい」
「自分にしかできない仕事をしてみたい」
そんなふうに思える仕事の楽しさを伝えていきたい。
それが、長年この業界で仕事をしてきた私が、これから若い世代に伝えていきたいことの一つです。
